海外の最先端「食×人工知能」サービスまとめ5選【調理支援編】
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 「人工知能(AI)は未来をどう変えるのか?」というテーマへの関心が世界的に高まっている。食の分野においてもAIの導入が進んでおり、人工知能を使った調理サポートやレシピ提案のようなサービスが徐々に登場し始めている。AIによって変化する私たちの食生活。今回は、その先駆けとなる、世界の最先端「食x人工知能」サービスの中でも、調理支援に特化したサービスを紹介する。

人工知能de調理支援サービス

 人工知能の使い道の一つは、スマートフォンやウェアラブルデバイスなどの様々なデバイスから取得したデータを活用することで、生活の質の向上に役立てるようなものだ。AIをキッチンに導入するといえば、調理プロセスが最短になるようサポートしてくれたり、タッチ一つで料理が出てくる、といったようなものを想像されるだろうか。SFの世界でしかなかった「スマートキッチン」の走りとなるサービスたちを見てみよう。

1)Cuciniale

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 『Cuciniale』はドイツのスタートアップCuciniale GmbHが提案する調理支援キット。専用のIHコンロ、センサー、アプリが付属している。このサービスの目的は、自宅で誰でもレストランのような料理を作れるように支援すること。レシピ通り作っても失敗することがあるのは、食材によって大きさや成分組成などの個体差が大きいことだという。しかし、Cucinialeのセンサーを使って食材を測定すれば、サイズ、構造、脂質・水分・タンパク質・炭水化物の含有量のデータを食材ごとに取得することができ、最適な加熱時間を提案してくれるというのだ。このAIは300以上の加熱パターンを学習しており、アプリのインストラクション通りに進めていけば、IHコンロとも連動しながら、プロレベルの料理が仕上がるのだという。サービス開始は2017年春頃を予定のようだ。

 ◎公式HP:http://www.cuciniale.com/

2)Hello Egg

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 『Hello Egg』は、ウクライナの企業RnD64 Inc.が提案する、卵型の調理支援ロボット。外食が増える中、自宅で料理する人を増やそうと開発された。自分の食の好み・体質や、ひょんな来客のようなイベントにも対応できるように、手持ちの食材を管理し、一週間のレシピを決めてくれ、買い物リストも作ってくれる。調理を行うときは、卵型ロボットのディスプレイ表示や音声に従いながら進めていく。野菜の切り方など、調理中に疑問があれば、AIやプロのサポートチームがリアルタイムで答えてくれるようだ。また、ニュースを読み上げてくれたり、音楽を流してくれたり、タイマーになってくれるので、一人暮らしでも賑やかに調理ができそうである。現在プレオーダーは開始しており、2017年の4月頃より出荷を開始する模様だ。

 ◎公式HP:http://helloegg.net/

3)CHOPCHOP

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(画像:http://www.etventure.com/より)

 『CHOPCHOP』は、イギリスのスタートアップMYCHOPCHOP LIMITEDが開発した調理支援アプリ。カーナビのような「調理のGPS」を作りたいとの思いから生まれた。作るものを選び、人数や提供までの時間をセットすることで、独自のアルゴリズムが調理ガイドを作成してくれる。このガイドは、量子力学の専門家が、素粒子物理や生物の最適化モデルなどから発想した食材成分の挙動のデータベースを元にしたアルゴリズムによって作られたようだ。パーティなどの時でもレシピを組み合わせて提案してくれるので、レシピを一つ一つ探す手間も省ける。将来的には、買い物リストを作って、小売店と連携して家に材料が届くようなしくみの搭載も目指されているとか。現在、iPhone/iPadアプリとしてダウンロードできる。

 ◎公式HP:http://www.mychopchop.com/
 ◎App Store:https://itunes.apple.com/jp/app/chef-chopchop-smart-cooking-guide/id1058876494?mt=8

4)EatBy

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 『EatBy』はイギリスのスタートアップEatBy Ltdが開発した食材管理アプリ。先進国で大きな問題となっている食料廃棄の解決を目指して作られた。EatByに買ってきた食材とその保存場所を登録すれば、野菜や冷凍保存されているものがフレッシュでいる期間を教えてくれ、おいしく食べられるうちにリマインドしてくれる。新機能として、それぞれのユーザーごとの保管状況の癖のようなものも学習できるようになったようだ。現在、家庭の約30%の食材は無駄になっているようだが、こうしたアプリで管理することで、食料とお金の無駄を減らすことができそうである。他の調理支援AIと組み合わせると、より効果的に食材を使えるかもしれない。現在、iOS版とAndroid版の両方がダウンロードできる。

 ◎公式HP:https://www.eatbyapp.com/
 ◎App Store:https://itunes.apple.com/jp/app/eatby-app/id899098100?mt=8
 ◎Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.pairroxz.eatby

5)The Moley Robotic Kitchen

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(画像:http://www.forbes.com/より)

 『The Moley Robotic Kitchen』は、イギリスのスタートアップMoley Roboticsが開発した、全自動調理ロボットキッチン。人の手の動きを再現できるロボットアームがついたキッチン全体が製品です。食材と器具を所定の位置に配置すれば、ロボットが下ごしらえ、調味料作り、加熱調理、食後の洗い物まで、全ての動作を行ってくれる。ロボットアームの動作は一流シェフの動作を学習させている。もはや人のレシピ選択や調理動作支援の域を超えており、これぞSFといった近未来のキッチンとして注目が集まっている。現在作れるのは「カニのビスク」だけだそうだが、iTunesのライブラリーのようなダウンロード可能なレシピライブラリーを充実させていくようだ。2018年より一般への販売も予定されているとか。

 ◎公式HP:http://www.moley.com/

 一口に「調理支援」といっても、それぞれのサービスごとで目的や特色が違うことが分かる。気になったサービスはあるだろうか。言語が英語にはなるが、すでにアプリとして配布されているものをダウンロードして、AIを生活に取り入れてみても良いかもしれない。サービスは随時追加していく予定である(2017/2/22更新)。

執筆:大嶋絵理奈(Facebookでフォロー

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