「人工知能がレシピ開発」したスイーツ・お酒まとめ5選
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 人工知能(AI)がヒトを超える・超えないと言われ始めて久しいものの、創造性やアートの面では、まだまだ人を超えているとは言い難いだろう。とはいえ、すでに様々なクリエイティブな場において、AIが導入され始めているのは事実である。食べ物のレシピ開発の現場でも、人の経験則とビッグデータの融合による、新たなレシピが誕生している。今回は、人工知能を使ってレシピ開発されたスイーツとお酒の事例を紹介する。

人工知能deレシピ開発

1)Cognitive Chocolatier

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(画像:https://www.ibm.com/us-en/より)

 アメリカ・ブルックリンにあるチョコレート店「Nunu Chocolate」は、IBMとボナペティ社が共同開発した人工知能である「Chef Watson」をメンバーに取り入れて、新たなチョコレートレシピを開発した。Chef Watsonは、食材を入力すると、9000以上のレシピデータから、その食材に合う新しい組み合わせを提案してくれる。Nunu Chocolateでは、Watsonくんが提案した新規の3つのフレーバー「ビール(ブラウンエール)&エスプレッソ&ヨーグルト&ライムの皮」「ストロベリー&クランベリー」「レモン&アールグレイ」でのチョコ作りが行われたようだ。

 ◎Nunu Chocolate:https://www.nunuchocolates.com/
 ◎IBM Chef Watson:https://www.ibmchefwatson.com/

2)ESADE and Oriol Balaguer

Felicidades

(画像:http://wonka70porciento.blogspot.jp/より)

 チョコ×人工知能といえばもう一つ。こちらは、スペインのビジネススクールであるESADEと、バルセロナのショコラティエであるOriol Balaguerによるプロジェクト。プロであるBalaguer氏の直感や感覚で「相性が良い」とされるチョコとフルーツの組み合わせパターンをAIに学習させることで、AIにプロのショコラティエの直感自体を搭載させる試みである。このAIを使って、チョコに最も合うフルーツを探し出したり、未だかつてない組み合わせを生み出すことに挑戦されたようだ。

 ◎ESADE:http://www.esade.edu/web/eng/
 ◎Oriol Balaguer:http://www.oriolbalaguer.com/

3)esprit de esprit

esprit

(画像:http://espritdeesprit.com/より)

 人工知能を使ったスイーツはまだある。こちらは日本発の、AIによってレシピ開発したクレープ。「esprit de esprit - Crêpe Café & Bar」という名のお店で、昨年、期間限定で東京に店舗がオープンしていた。「esprit」というAIを用いて、インターネット上にある国内外のクレープ生地・クリームレシピを学習させ、最も美味しいとされた組み合わせのクレープメニューを提供されていたようだ。試食で食べた人の86%が「今までで一番おいしいクレープ」と評価したという。

 ◎esprit de esprit:http://espritdeesprit.com/

4)IntelligentX

aibeer

(画像:http://intelligentx.ai/より)

 人類がこよなく愛するビールも、人工知能が醸造する時代が来たようだ。アメリカの機械学習スタートアップのIntelligent Layerと、イギリスの制作会社10xが共同で立ち上げた「IntelligentX Brewing」が 、ユーザの試飲後のフィードバックを反映させながら味を進化させていくAIビールを開発した。2016年7月の時点で、1年かけて11回のフィードバックを反映され、味がブラッシュアップされていたようである。現在は、4本のAIビール「Golden」「Amber」「Pale」「Black」が購入できるそうだ。

 ◎IntelligentX:http://intelligentx.ai/

5)Virgin Holiday Spirit

Virgin-Holiday-Spirit-rum-Barbados

(画像:https://www.virginholidays.co.uk/より)

 データは使いよう。そう気づかされるのが、イギリスの旅行会社Virgin Holidaysによる企画である。この企画では、味へのフィードバックではなく、感情を元にスピリットが作られた。1500万人の旅行客のソーシャルメディア上の投稿を、IBMのWatsonを使って感情や思考を分析。それらを、ラム酒のフレーバーを表現する5000の表現と一致させ、味に変換した。例えば、ハッピーはバニラ、興奮はサトウキビ、好奇心はシナモン、といった具合にである。まさに「データで蒸留したラム酒」と言えるだろう。

 ◎The World's First Bottle of Holiday Spirit:https://www.virginholidays.co.uk/theholidayspirit

 人の食文化の歴史は長いが、人工知能が生み出す突飛な発想によって、まだ知らない味に出会えそうだ。人にしかできない創造があるように、人工知能にしかできない創造もあるのだろう。サービスは随時追加していく予定である(2017/3/8更新)。

執筆:大嶋絵理奈(Facebookでフォロー

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