スプーンやコップも!?「食べられる食器」の最前線
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 近年、環境への負荷を減らすために、通常は食べられないようなものを、食べられる素材で作る研究が数多く進められています。技術の進歩に伴い、かつては「食べられません」と注意書きをするまでもなかったあんなものやこんなものまで、口にできるようになり始めているのです。その中で今回特集するのは「食べられる食器」。ただ食べられるだけでなく、味もおいしく、応用の幅も広い商品が増えているようです。さっそく見てみましょう!

食器まで食べられる時代に

1)食べられるカトラリー

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(画像:https://www.kickstarter.com/より)

 外食の増加や、洗い物が面倒であるという理由から、スプーンやフォークなどのカトラリーは使い捨てになりがちです。インドの研究者Narayana Peesapatyさんは、自国で毎年1200億本ものプラスチックカトラリーが使い捨てられていることに危機感を覚え、「Edible Cutlry(食べられるカトラリー)」を開発しました。このカトラリーはいくつかの種類のグルテンフリーの小麦粉でできています。熱いスープなどに入れても20分はもつようです。バリエーションは3種類あり、味無しタイプ、スパイシータイプ、スイートタイプがあるようです。

○公式HP:http://www.bakeys.com/

2)食べられるコップ

LOLIWARE_Drinks

 紙コップもまた、一期一会の存在です。アメリカのLOLIWARE社は、そんな紙コップ事情を刷新しました。LOLIWARE社が提供するのは、食べられるコップ(Edible Cups)。海藻と天然の甘味料、果物や野菜からとったの着色料や香料などからできており、チェリータルト、ゆずシトラス、抹茶、バニラの4種類の味があるようです。いずれもロリポップキャンディーのような味がするとか。常温でも凍らせてもOKなようです。ちなみに、カロリーは1カップあたり135kcal。コップの味も含めたスイーツドリンクが生まれそうですね。

○公式HP:https://www.loliware.com/

3)食べられるラップ

wrap

(画像:https://www.youtube.com/より)

 あらゆる食品を保護するも、用が済んだらあっけなく捨てられる。サランラップは、いつまでもキッチンの縁の下の力持ちでしたが、いよいよ主役になれる日も近いかもしれません。アメリカ農務省は、牛乳に含まれるカゼインというタンパク質を使って、「食べられるラップ」を開発しました。これは、従来のラップよりも酸化を予防することができるメリットもあるようです。また食品の保存だけでなく、キャンディのようなものの包装としての可能性も秘めています。おにぎりやサンドイッチを、ラップに包んだまま食べることだってできますよ!

○ニュースリリース:Edible food packaging made from milk proteins (video)

4)食べられる食品容器

wikicellballs

(画像:www.designindaba.com/より)

 食べられる素材や、微生物で分解できる食品容器はもしかしたら見たことがある人もいるかもしれません。しかし、WikiCellはもっと画期的な食品容器です。ハーバード大学で教鞭をとるDavid Edwards博士は、生物の細胞が水分を包み込んでいることからヒントを得て、パリ在住のデザイナーと共に、液体でも個体でも包み込める膜状の容器を開発しました。素材はチョコレートやオレンジの成分をミックスしてくっつけたもの。これまでに、WikiCellで包まれたアイスクリームやフローズンヨーグルトが、実際にパリで販売されたこともあるようです。

○David博士のHP:http://www.davidideas.com/details/wikicells

 こうした食べられる食器を開発する上で大きな課題となるのが、味のおいしさと衛生面での安全性でしょう。まだ全世界に普及するほどの製品は出てきていないようですが、今後の研究次第では、こうした課題をクリアし、食器自体が味付けの一つとなるような新たな食文化が生まれるかもしれませんね!

執筆:大嶋絵理奈(Facebookでフォロー

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