テクノロジーで栄養と美味しさが進化した海外の牛乳3選
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 これまで低コスト・大量生産されていた牛乳のあり方が見直され、自然の状態で育てた牛から作られた「放牧牛乳」に、徐々に注目が集まっている。また、情報通信技術を使って牛を健康的に育て、より栄養価の高い牛乳を作り出すなど、乳牛を育てる環境も変化している。こうした流れの中で、海外では進化した牛乳が登場し始めている。特に注目すべき、3つの牛乳を紹介しよう。

◎高栄養・低カロリーミルク

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(画像:https://fairlife.com/より)

 牛乳にはタンパク質やカルシウムなどの栄養成分が豊富に含まれている。こうした栄養価をさらに高めたのが、fairlifeの『Ultra Filtered Milk』だ。

 自社農場で丁寧に育てた牛から搾乳した牛乳に、水のろ過に使われるような特別なフィルターを用いて、成分を濃縮している。その結果、通常の牛乳よりもタンパク質が50%、カルシウムが30%アップし、糖質が50%カットされた牛乳に仕上がっているようだ。また、「ラクトース」という成分も含まれないため、ラクトースを分解する酵素がない体質の人でもお腹を壊さずに飲める。ラインナップとしては、スタンダードタイプの他に、チョコレート味やアーモンド味、低脂肪タイプがあるようだ。

◎公式HP:https://fairlife.com/

◎牛から採らない牛乳

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(画像:http://www.perfectdayfoods.com/よりキャプチャ)

 牛乳以外のミルクとして、ココナッツミルクや豆乳などがあるが、Perfect Dayの『Animal Free-milk』は一味違う。Perfect Dayの牛乳は、なんと微生物の発酵の力を使って作られている。

 パンやお酒を作る時に使われる「酵母菌」の一種に、牛のDNAを遺伝的操作によって挿入する。そして、酵母菌が、糖からアルコールではなく、糖から牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン・ホエイ)を作れるようにするのだ。酵母の発酵によって作られた牛乳タンパク質に、ビタミン類や、味やテクスチャーを調整するために植物由来の成分をいくらか加えて完成。この方法で作られた牛乳は、ラクトースやコレステロールを含まない。また、牛乳でお腹を壊しやすいA1という種類のカゼインも含まないため、より健康的であるようだ。まだ商品化はされていないが、今年中に動きがありそうな模様である。

◎公式HP:http://www.perfectdayfoods.com/

◎眠りを誘う牛乳(ナイトミルク)

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(画像:http://www.nacht-milchkristalle.de/en/index.phpよりキャプチャ)

 よく、夜眠る前にホットミルクを飲むと安眠できると言われているが、その真偽は定かではない。しかし、ミルクで眠りを誘うことに本気で挑んだ牛乳がある。『Nacht-Milchkristalle』だ。

 この牛乳は、人の睡眠に関わる「メラトニン」という成分と、メラトニンの元になる「トリプトファン」という成分を多く含んでいる。生物は、朝になれば目覚め夜になれば眠くなるようなリズムを持っており、夜に分泌が高まるメラトニンは睡眠を促進する働きがあると考えられている。Nacht-Milchkristalleは、牛の体内にメラトニンが多い夜の時間帯に牛乳を絞り、パウダー状にした製品である。独自開発の特別な照明と、トリプトファンを多く含む「アルファルファ」というエサ(植物)を用いて牛を育て、メラトニン濃度の高い牛乳の搾乳を可能にしている。このパウダーを溶かして寝る前に飲めば、高濃度のメラトニンが安眠に導いてくれるかもしれない。

◎公式HP:http://www.nacht-milchkristalle.de/en/index.php

執筆:大嶋絵理奈(Facebookでフォロー

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