いちご味がブルーハワイ味に変わる!?「魔法のかき氷」の作り方【夏休み自由研究】
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 天然氷にこだわったかき氷や、エスプーマかき氷など、かき氷は年々進化を遂げています。一方で、お祭りの屋台で食べる、昔ながらのかき氷にも独特の風情があります。今日は、そんな夏の風物詩であるかき氷を使って、夏休みの自由研究をしてみたいと思います!

色が変わる「魔法のかき氷」

まず、氷を山盛りにしたものを用意します。

ice(1)

次に、定番とも言えるいちご味のシロップを用意します。

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このシロップをかけると、もちろん、いちご味のかき氷が出来上がりますね。

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次に、「ある魔法」をかけた氷を用意します。

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そこに、先ほど使ったのと同じシロップをかけます。すると・・・

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先ほどより紫になったような気がします!?

さらに時間を経過させると・・・

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ぶどう味だと騙せるレベルにまで紫が深まってきます!!

そしてさらに放置を続けていると、サファイア同然の青まで変化します。

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ここまでくると、「ちょっと色は暗いけどブルーハワイだよ!!べ、べつに怪しくなんかないよ!!ほんとだよ!!」と、見るからに怪しさ全開の説得をしても30%ぐらいの人は信じてしまうのではないでしょうか。

これが、いちご味をぶどう味、さらにブルーハワイ味にまで錯覚させる「魔法のかき氷」です!いかがでしょうか。試してみたくなってきましたでしょうか。

それでは魔法の種明かしをしていきましょう。

魔法の正体は重曹

 魔法のかき氷に使った魔法とは・・・

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重曹でした!!

 お察しの良い方はお気付きの通り、これはシロップに含まれる色素を利用したマジックです。商品にもよりますが、こちらのいちごシロップは、紫イモや紫コーンから抽出した赤色色素で着色されています。この赤色色素は「アントシアニン」と呼ばれる色素で、酸性やアルカリ性の度合いによって色が変化します。酸性のときは赤色、中性のときは紫色、アルカリ性の時は青色に変わるのです。

 こちらのいちごシロップには酸味料が加えられていますし、色が赤いことから、酸性寄りなのだと推測できます。一方で、焼き菓子に使われる重曹(炭酸水素ナトリウム)はアルカリ性です。重曹の粉を氷に振りかけると、氷が溶けるにつれて、重曹の粉が氷の水に溶けていき、アルカリ性の水になっていきます。この水に触れたシロップは、徐々に中性、アルカリ性と変化していきます。それに伴い、赤色、紫色、青色と変化していくのです。ただし、変わるのは見た目だけであり、いちご味が本当にブルーハワイの味になるわけではないのでご注意ください!

 アントシアニンは、ブルーベリーなどにも含まれています。OPENLAB Reviewでは以前、ブルーベリーのアントシアニンを使ってグラデーションカップケーキを作ったことがあります。

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→ まったくインスタ映えしない!科学を使ってグラデーションカップケーキを作ってみた

 ただし、一点問題なのは、「重曹は苦い」ということです。この魔法のかき氷は、とにかく苦いです。食べた後は結構苦味が後を引きます。本物のぶどう味やブルーハワイ味の中に1つだけ魔法のかき氷を混ぜるロシアンルーレット的罰ゲームにしか使えないかもしれません。

 しかし、これをお読みになったあなたはもう、魔法のかき氷の原理が理解できたはずです。ぜひ、夏休みの自由研究として、アントシアニンが含まれる別の食品や、アルカリ性の別の食品を探して、「おいしい魔法のかき氷」作りに挑戦してみてください!

執筆:大嶋絵理奈(Facebookでフォロー

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