イソフラボン入り!豆腐由来のアルコール飲料の開発に成功(研究結果)
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 シンガポールの研究者らが、豆腐の製造過程で生じる「豆腐ホエー」を使ってアルコール飲料を作り出すことに成功した。健康効果が期待される「イソフラボン」を豊富に含む、フルーティで甘い味わいのお酒になるのだという。通常廃棄されてしまう豆腐ホエーの有効な活用法として、特許出願中であるようだ。

大豆から造られるお酒が誕生

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 お米から造る日本酒、麦芽から造るビール、ぶどうから造るワインなど、世の中には様々な穀物やフルーツから造られたお酒がある。しかし、大豆から造られたお酒は、これまであまり見かけない存在だったのではないだろうか。

 大豆の加工品として日本でもよく親しまれている一つは、豆腐である。豆腐は、大豆から豆乳を作り、にがりを加えて固めることで出来上がる。この固める過程では「豆腐ホエー」と呼ばれる、固まらずに余った液体が出てくる。豆腐ホエーにはタンパク質やミネラルが多く含まれるが、その多くは廃棄されてしまう運命にある。

 シンガポール国立大学のLiu Shao QuanさんとMr Chua Jian Yongさんは、無駄になってしまっている豆腐ホエーに着目し、有効活用する方法を考えた。そうして、豆腐ホエーからアルコール飲料を作り出す方法を、世界で初めて発見した。

お酒を飲んでイソフラボンが摂れる

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(画像:https://www.youtube.com/watch?v=9gmJqNtzCO4 よりキャプチャ)

 作り方としては、まず豆腐の製造過程で生じた豆腐ホエーを入手し、糖と酸を加える。その後、低温殺菌を行ってから、ワイン酵母を加えて2週間培養する。文字にするとシンプルな作り方に見えるが、加える糖や酸の量、ワイン酵母の種類や培養条件などを試行錯誤されたのだと思われる。開発には1年を要したようだ。

 培養から2週間経つと、フルーティで甘みのあるアルコール飲料ができあがっている。開発者らは、この飲料を「Sachi」と名付けた。Sachiには他のお酒にはない特徴がある。それは、「イソフラボン」という成分が入っていることだ。

 イソフラボンは、女性ホルモンと構造が似ており、抗酸化作用を持つ。女性や健康意識の高い人に人気のある成分だ。これまでイソフラボンを摂りたい場合は、大豆製品を食べたり豆乳を飲んだりするしかなかった。しかし、Sachiが一般的にな存在になれば、お酒を飲みながらイソフラボンを摂ることができるようになるかもしれない。

 開発者は現在この技術で特許を出願中であり、今後は飲料メーカーとタッグを組んで製品化を進めていくようだ。より健康効果の期待できるアルコール飲料の登場に期待したい。

執筆:大嶋絵理奈(Facebookでフォロー

元プレスリリース
NUS researchers develop world’s first alcoholic beverage made from tofu whey

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